木の温かみ
人は常日頃一定の割合で体表から熱を逃がしていて、それが適当な場合に快適であると感じる仕組みになっています。
寒いとか冷たいとかは、その熱の逃げ方がいつもより大きいと感じます。
逆に、熱の逃げがいつもより小さいと、自分の熱を感じて温かい、暑い、を感じるのです。
例えば発泡スチロールに手で触ると温かく感じ、鉄パイプに触ると冷たく感じますね。
ではなぜ物の種類によって熱の逃げ方が違うのでしょう。それはその物が持つ熱伝導率の違いであります。
熱伝導率が大きい場合、熱が伝わりやすい(逃げやすい)ので、冷たく感じます。逆に、熱が伝わりにくい(逃げにくい)と温かく感じるのです。
 右グラフを見ていただくと、わかりますが木材(スギ)とコンクリートと鋼材の熱伝導率を比較すると、スギはコンクリートの約12分の1、鋼材の約480分の1の熱伝導率です。
すなわちコンクリートや鋼材に比べてはるかに熱が逃げにくい材料であることがわかります。
木に触れた際に、優しい感触と共に、ほんのりとした温かさを感じるのはその為です。
 その低い伝導率(断熱性)は、木材が乾燥することによって、水分と共に樹液や樹脂も抜け、そこが細かい気質となって優れた断熱性を示します。
材の種類や厚みによっても温かみは違い、杉や桧、松などの針葉樹は比重が軽く、空気を多く含んでおり、厚みが大きいほど、その温かさの感じ方は大きいです。
赤ちゃんに害を与える様々な要因
『シックハウス症候群』とは、建材や接着剤に使われる揮発性の有害化学物質VOC(ホルムアルデヒド、キシレン、トルエンなど)が、室内の空気を汚染してしまうことによって、引き起こされる頭痛、耳鳴り、目まい、吐き気などの症状の総称です。
それらの含有量は各国別に基準が定められ、厚生省の指針値を用いています。
F☆☆☆☆(フォースター)※1 の資材を使ったり、できる限り除去するような商品開発が進められています。
しかし基準値といっても、健康な大人で測定した数値がベース。赤ちゃんのためにもできるだけ、ノンホルムアルデヒドの資材を用いているか、検討しなければなりません。
またホルムアルデヒド以外にも、花粉、ダニ、ハウスダストと、人体に悪影響を及ぼす要因は周囲にたくさんありますので、清潔を保つことを心がけたり、風の通り道を確保できる居室を赤ちゃんの部屋に決めることが大切です。
(※1)F☆☆☆☆(フォースター):ホルムアルデヒドが極微量にしか出ないという素材。
バリアフリーは全ての人に優しい
障害者でなくても、バリアフリーの恩恵を感じることがあります。
たとえば慣れない運動をして、筋肉が痛み膝は笑うという状態の日、トイレや風呂場に手すりがついていればどんなに安全で快適でしょうか。
すでに市販されていますが、側面に刻みの入ったシャンプーボトルは、目の見える人でも、洗髪中に目をつぶったまま手さぐりで取る時たいへん便利です。
バリアフリーを高齢者や障害者だけのものと限定して考えるのは間違いです。
「みんなが使えてみんなが快適」という意味なのです。山歩きの場合を考えてみましょう。
一番体力のない人のペースに合わせれば、途中で遅れる人も出ず、皆で完走の喜びを共有できるのです。
シックハウス症候群を予防する手段
シックハウスを防ぐ方法は、良心的な建築業者を選ぶほかはありません。
最近は、シックハウスを起こさないタイプの建材、内装材が開発されていますから、新築、リフォームにあたっては、素材選びの段階で十分確認しましょう。
ホルムアルデヒトに関してはJAS(日本農林規格)の基準があり、「F」に続く数字が0~5と大きくなるほど、放出量が大きくなります。
万一、シックハウスに悩まされた場合は換気を十分行うようにします。
高温多湿の夏はとくに揮発成分の放散量が増えるので、エアコンをかける一方、まめに換気を行いましょう。
マメに掃除して、家の虫を減らそう
家の中で発生する虫にはダニ、チャタテムシ、ゴキブリ、カツオブシムシ、シミ類などがいます。ゴキブリを除くと、いずれも体長がミリ単位のため、ハウスダストとなってぜんそくなどのアレルギーの原因となります。
駆除の方法は、まず換気をよくすることです。
次は床掃除です。じゅうたんはダニの生息場所になりますので、できれば敷かないほうがいいでしょう。
敷く場合には、マメに掃除機をかけてダニを除去しましょう。
畳はじゅうたんより化学畳のほうが、含水量も低いのでダニ数を減らすことができます。
さらに畳よりフローリングのほうがダニが潜れず、繁殖条件も揃わないのでダニの数を減らすことができます。
掃除機は仕事率150W以上の紙パック式が適しています。これ以下のものだとダニを除去することができません。
部屋の配色を工夫すれば、快適さがアップする
どんな狭い部屋でも、自分だけの空間は大切な場所。
しかし、部屋にいて、何となく落ち着かないと感じたことはありませんか?
それは色のバランスが悪いことが原因している可能性があります。色は、私たちの心身に影響を与えるパワーを持っています。あなたの部屋の配色を工夫して、居心地のよい空間を作ってみてはいかがでしょうか?
元気にしてくれる赤、リラックス効果のある緑、直感力を磨く紫。
まず、基調色を決めます。赤は興奮神経を刺激するので、基調色よりインテリアに使うと、毎日をパワフルに過ごせます。
オレンジは喜びや明るさを表現し、精神的な苦痛を癒す色です。落ち込んだときは、気分を盛り上げてくれます。
緑は毛細血管を拡張して、血液の流れをよくする効果があります。高血圧、不眠症、過労をやわらげてくれるので、寝具に緑を取り入れると良いでしょう。
青は体温を下げ、興奮を鎮める効果があります。 紫は癒しの力や直感的な能力を磨き、表現力を豊かにしてくれます。部屋がアトリエだという人は、思わぬひらめきがあるかもしれません。
すべての色と合う白、何ものにも染まらない黒白は色と色の間を取り持ち、色の反発を防ぐ効果があります。部屋をカラフルに装うときには、ベースに白を取り入れるとまとまります。狭い部屋を広く見せたいときも白を使うと、広がりがでます。
逆に、黒は情緒を表さない色で、天井が暗いと思った以上に圧迫感があり息苦しく感じるので、ポイントカラーとして効果的に使いましょう。
上手なコーディネートのコツは、基調色プラス2~3色でまとめ、色が散らばらないようにすることです。色の効果を取り入れて、自分だけの素敵な部屋作りをしてみましょう。
介護保険(住宅改修費の支給)について
介護保険の住宅改修費(手摺の取り付けや段差の解消など)
受付は市町村窓口にて一割の負担で最高限度額 20万円まで支給
すでに市販されていますが、側面に刻みの入ったシャンプーボトルは、目の見える人でも、洗髪中に目をつぶったまま手さぐりで取る時たいへん便利です。
必要書類:
介護保険住宅改修費支給申請書、領収書、内訳書、工事前・工事後の写真、住いがアパートや子供たちのものならば持主の承諾書、要介護認定を受けた証明(市町村窓口にて)
※一旦全額を負担し、事後的に9割分が保険から払い戻されます